VOL.3

上期決算と通期に向けて

11月14日に上期の決算発表と通期の下方修正の発表をしました。

上期の業績ですが、売上が1,749百万円(昨対比で452%アップしましたが対予算では87%)、経常損失が127百万円(昨対比で160百万改善していますが、対予算では47百万円損失額が超過)、親会社に帰属する純損失が207百万円(昨対比で76百万改善していますが、対予算では107百万円損失額が超過)という結果でした。

損失の大きな理由は通販事業の売上が不足したことです。上期では1,562百万円に留まりました。Ex:beauteのマードゥレクス社においては、商品と販売チャネル、価格政策、顧客への訴求がかみ合っていなかったことが未達の原因です。このため、第二四半期に体制を変更し、デジタルマーケティングの専門家を担当取締役として招聘し、新しい戦略が決まるまでは従前の広告宣伝費を最小にしました。通販事業のもう一社のジヴァスタジオにつきましては、販社への企画商品の投入が下期と来期にずれたことが未達の原因です。

旅行事業の落ち込みは、継続的な顧客である大学、法人において海外テロの影響により出張控えが起きたことが未達の原因です。コミュニティサービス事業の赤字はほぼ予定通りでした。

純損失が膨らんでいるのは「債務保証引当金」が131百万円計上されたことによります。この引当金はジヴァスタジオ・マードゥレクスの株式をそれぞれ51%、昨年の8月にジークス社より 取得した際に、ジークス社の金融機関への債務についてジヴァスタジオとマードゥレクスにおいて連帯保証を行い、その担保としてジークス社から残りの49%の株式を差し入れてもらっていたところ、この9月にマードゥレクスの株式13%を追加取得したこと、その際の株価算定が昨年対比で下がっていることによる担保価値の減少を補うものです。


パスグループとしては株主価値向上のために早期黒字化が命題であると考えています。

上期の業績を踏まえて、新規事業は不確実性が高いため、これまで成長事業として掲げてきたコミュニティサービス事業の立ち上げを断念し、9月30日に株式会社ヒトメディアに譲渡しました。

また決済代行事業についても2018年3月までに要請されるセキュリティ強化にリソースを配分することができないと判断し2017年1月15日付で株式会社ユニヴァ・ペイキャストに譲渡することにしました。


今後、パスは持ち株機能として運営し、短期的には通販事業の強化を最優先課題とします。

マードゥレクスにおいては「エクストオイルクレンジング」「ディープドリップピュアセラム」というスキンケア製品の定期購入、ベースメークの「VFDモイスト リキッドモイストタイプ」「CCクリーム」を主力製品として再訴求し、若い世代の方を対象に新規顧客の獲得に注力します。

このために、eCRM活用によるリテンション強化、トライアルキットの投入、SNSを活用した訴求等、これまでやっていない施策を展開致します。

従来の会報誌による顧客層に対してはロイヤリティプログラムを充実させることで継続的なご利用をお願いしてまいります。加えて、いよいよ中国、東南アジアでの本格展開を始めます。

ジヴァスタジオにおきましては上期予定していた戦略商品の投入、仕入品をテレビ通販チャネル、一般販社チャネルを中心に展開し上期の不足分を埋め合わせる計画です。

第一種免許を取得した旅行事業は「ちょっと海外」旅行を企画しました。思いついたら、「週末海外」の企画旅行を提供していく。その第一弾は台湾です。11月中にトライアル販売を開始し、OL、社員旅行などの需要を喚起してまいります。

これにより通期目標として以下を計画しています。

売上高3,500百万円
営業損失150百万円
経常損失150百万円
親持ち最終損失200百万円

当初、今期末に黒字化を計画していましたが、事業の廃止、上期の業績結果から赤字の計画になってしまっていることに大変申し訳なく思っています。今期残りの数か月ですが、役員・社員一同、計画を上回る売上づくり、コスト削減を図ってまいります。

代表取締役CEO 柴田励司 ・代表取締役COO瀧谷知之
代表取締役CEO 柴田励司
上智大学文学部卒。マーサー・ヒューマン・リソース・コンサルティング(現マーサージャパン)社長、デジタルハリウッド社長、カルチュア・コンビニエンス・クラブ最高執行責任者などを経て、2014年7月よりパス株式会社最高経営責任者に就任。